リレーフォーライフへの途
- 2019/08/19
- 23:20
「まだ、癌が怖いのかい」
「癌になったら、普通に怖いでしょう」
「70歳まで生きたからいいじゃない」
「・・・・・・・・」
「年をとったら、癌に弱い体質になるものさ」
8月19日(月)19時半。
その30分前にホルモン焼き屋に入った。
食道癌を患った私の友人。
26キロも痩せたという。
長い間、椅子に座っていると尾てい骨が痛いという。
彼はお茶で私はビール。
約9カ月前に手術。
リンパ腺に転移した癌もとった。
小学校時代からの友人。
中学校も高校も一緒。
大学時代は東京で迎えたが、高校を出てから出会っていなかった。
佐世保に帰って、2年目。
年に4回ほどゴルフに誘ってくれた。
その彼が癌になり、11月に九大病院で手術をした。
今年の2月に会っていた。
5人ほどで食事をしていた。
回復は順調だと聞いた。
対がん協会のキャンペーン。
この友人にも伝えたい。
それが彼を食事に誘った理由。
彼の弁。
70歳を超えた。
冒頭の会話。
若い頃に癌になったのではなく、この年になっての癌。
亡くなるための病。
そんな響きの語りである。
対がん協会や病としての癌生活共有のネットワーク。
癌患者ではない私。
私の立ち位置でやれることがあるはず。
それにしても、どんなことができるのか。
60数年の付き合いの彼。
言うことに容赦がない。
「癌になればわかる」
「今更、慰められても・・・」
「死ぬまで、耐える。それだけだ」
私の言葉が少なくなった。
癌患者の後衛にいて、何かお手伝いをしたい。
高額な抗癌治療費を負担するわけではない。
慰めるだけなら、支援活動はいらない。
活動の本部になるスナック葵。
場所を変えても、その勢いは変わらない。
私たちの地域はこんな人たちを相手にリレーフォーライフをすることになる。
今はその始まりである。
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